今治市常盤町にある、かとう耳鼻咽喉科|耳鼻咽喉科、アレルギー科

喉の症状

急性扁桃炎

連鎖球菌・ブドウ球菌などの感染によりおこる。おもな症状は著しい咽頭頭痛・嚥下痛・嚥下困難・発熱などである。耳痛(放散性耳痛)を伴うこともある。

慢性扁桃炎(病巣感染症)

扁桃炎としての症状は著しくないが、他臓器(腎臓・心臓・皮膚・関節など)の疾患を引きおこすことがある。代表的なものとして掌蹠膿疱症・IgA腎症・胸肋鎖骨過形成症などがある。

扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍

炎症が口蓋扁桃被膜をこえて周囲に波及したものを扁桃周囲炎、同部位に膿瘍を形成したものを扁桃周囲膿瘍という。通常片側性であり、感冒・口蓋扁桃炎に引き続いて発症するものがほとんどである。主な症状は著しい咽頭痛・嚥下痛・嚥下困難・閉口障害・高熱などである。

口蓋扁桃肥大・咽頭扁桃肥大(アデノイド肥大)

大きさのピークは口蓋扁桃で7~8歳・咽頭扁桃で4~5歳である。アデノイド肥大では鼻呼吸が妨げられ、習慣的な口呼吸(口を開けているアデノイド顔貌)・イビキ・睡眠時無呼吸発作・耳管咽頭口圧迫による耳管狭窄症や滲出性中耳炎などがおこる。また、口蓋扁桃肥大ではイビキ・睡眠時無呼吸発作・摂食困難などがおこる。まれにリンパ腫であることもある。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

ムンプスウイルスの飛沫感染による伝染性疾患である。一側性あるいは両側性の有痛性耳下腺腫脹を認めることが多いが、顎下腺や舌下腺腫脹を認めることもある。合併症として髄膜炎・脳炎・難聴・精巣炎などがある。

反復性耳下腺炎

小児に多い。3~4日くらいで消失する片側性あるいは両側性の耳下腺腫脹を繰り返す。思春期以降はあまり認められない。

唾石症

顎下腺導管(ワルトン氏管)内に認められることが多い。食事の際に繰り返す唾石のある側の唾液腺の腫脹・疼痛が主な症状である。